◇粒小さく粘り少ない…おいしいすし米に
菰野町の若手職員グループが、約160年前に町で発見された「関取米」の復活に取り組んでいる。関取米は粒が小さく粘りが少ないことから、すし米に適しているとされる。「栽培する人を増やし、関取米を使ったすしを町内の湯の山温泉のメニューに取り入れてもらうなど、観光PRにつなげたい」と職員らは意気込む。【高木香奈】
このグループは、昨年行われた町職員の自主研修会で稲作をテーマに選んだ30代の7人による「伝説の関取米研究会」。ほとんどが農業体験はない。
代表の町観光産業課主査、飯田隆志さん(35)によると、菰野村(現菰野町)の農家、佐々木惣吉氏(1800?81)が1848年、中生種の変わり穂を見つけて試作したところ、倒れにくかったため、当時の強い力士の名にちなんで「雲龍米」と名付けた。その後、関取米に改称。明治30年代には全国で栽培されるようになった。
だが大正時代になると新品種に取って代わられ、現在では静岡県芝川町など一部地域で栽培されているだけになった。町内では、農家1軒が5年ほど前から3000平方メートルで栽培し、酒米として用いているのみという。
職員たちは、今年は飯田さんの親せきが所有する水田538平方メートルを借り、試験栽培を始めた。23日には、石原正敬町長やほかの町職員らも参加し、地元農家の協力で苗を手植えした。10月の収穫を目指し、農薬をなるべく使わず、手作業で職員が世話をするという。
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