地震以来中断していた藍染め作業を2年ぶりに再開し、土砂の濁りが収まった二迫川で染料を洗い落とす千葉まつ江さん=宮城県栗原市で2009年6月4日午前11時50分、丸山博撮影
昨年6月に起きた岩手・宮城内陸地震で中断していた「正藍冷染(しょうあいひやぞめ)」の染め作業が再開された。日本最古の染色技術といわれ、宮城県栗原市の栗駒文字(もんじ)地区には平安時代に伝わったとされる。技を継承するのは千葉まつ江さん(79)の家1軒のみ。千葉さんは「いい色に染まった」と顔をほころばせ、自宅前の清流で長さ12メートルの麻の反物を丹念に洗いあげた。
正藍冷染は藍の栽培から染めまですべての工程を手作業で行う。加熱して発酵させる一般的な方法と違って自然発酵にこだわるため、染め作業ができるのは5月末?6月末に限られる。08年は染め作業に取り掛かろうという矢先の6月14日に地震が発生。土砂崩れの影響で、染めた布を洗う自宅前の二迫(にはさま)川が濁ってしまった。
千葉さんは「この技は毎年、毎日染まり方が違うから、覚えきるということがない。体力の続く限り、大切に守っていきます」と話していた。【伊藤絵理子】
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