救急車が搬送したのはけが人や病人でなく、野菜だった。大阪・堺市消防局北消防署(堺市北区)の男性消防士3人が今月5日に出動先から戻る途中、救急車で別の同僚の畑に立ち寄り、収穫した野菜を受け取っていたことが17日、明らかになった。受け取った野菜はトマト、キュウリ、ナスビ、シシトウの4種類。3人は「早く行かないと暑さで野菜が傷むと思った」と話している。
市消防局によると、3人は5日午後1時10分ごろ、堺市中区でのけが人通報を受けて、北消防署の出張所から出動。同36分に堺市西区の病院へけが人を搬送した。20分後に病院から引き揚げたが、向かった先は、病院から約3・4キロ離れた大阪・高石市の畑だった。
救急車の運転手を務めた消防士長(38)は当日朝、別の消防署の同僚から収穫した夏野菜を取りに来るように電話があった。これを同乗した消防司令補の隊長(38)に伝えると「構わへんよ」と許可したという。
その畑に向かう途中、普段と道順が違うことに気づいた消防司令補の隊員(36)は「そら、アカンでしょう」と止めたそうだが、結局はそのまま寄り道を決行。スーパーの袋に入れてあったトマト、ナスビ、キュウリ、シシトウの“新鮮野菜”を受け取り、出張所へ戻った。
ところが、救急隊員が野菜を救急車に積み込む様子を目撃した男性が堺市消防局に通報したことで、今回のことが発覚。3人に事実確認したところ、認めたという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090718-00000050-sph-soci
