丸紅は、有機無農薬野菜を室内栽培する「野菜工場」を開発し、中東地域に輸出する方針を明らかにした。従来の水耕栽培式の野菜工場と異なり、特殊な土を用いた多段式の立体栽培場を断熱性の高い発泡スチロールを組み立てたドーム形ハウスに収納する仕組み。1日の最高気温と最低気温の差が大きく、降水量が少ない砂漠の土地にも適した栽培方法で、今後も野菜を輸入に頼っている国・地域への輸出を目指す。
丸紅は、健康施設「阿蘇ファームランド」(熊本県南阿蘇村)と、農業ベンチャーのヴェルデ(神奈川県厚木市)と協力。阿蘇ファームランドの敷地内に約240平方メートルの実験工場を設け、ラディッシュなど根菜類の栽培実験に着手した。
雨が少ない中東地域では野菜類を輸入に頼っており、新鮮な野菜の確保と穀物類の自給率向上が課題となっている。すでにアラブ首長国連邦(UAE)やクウェート、カタールなどが輸出の候補地に挙がっている。丸紅は栽培実験の結果を検証し、中東に適した工場の開発を進める。さらに米国や中国などへの輸出も目指す方針だ。
これまでの野菜工場は、家庭菜園で広まっている水耕栽培方式によるレタスなどの葉モノ野菜が一般的だった。これに対し、丸紅の野菜工場は配水設備などの初期投資の負担が軽く済むほか、ゴボウやニンジンなどの根菜類の栽培が容易になる。またコメや小麦などの穀物も栽培可能という。
この野菜工場では、ヴェルデが開発した「ヴェルデナイト」と呼ばれる特殊な土を使う。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090821-00000047-san-bus_all
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