ジャイアントパンダが、肉食のクマ科に属しながら竹を主食にしているのは、進化の過程で肉の「うまみ」を感じる味覚を失った可能性が高いことがわかった。
ジャイアントパンダの遺伝情報を解読した北京ゲノム研究所などの国際チームが解析したもので、英科学誌ネイチャー電子版に14日発表した。
国際チームは3歳のメスのパンダを対象に、全遺伝情報の約94%を解析。24億塩基対のDNA配列のうち、遺伝子は推定約2万1000個、パンダに固有の遺伝子も約2500個あった。
肉食動物特有の消化酵素の遺伝子はあったが、植物繊維のセルロースを分解する酵素の遺伝子はなかった。竹の消化は、腸内の微生物の働きで行うと考えられる。
「甘み」「苦み」など基本的な味覚の遺伝子のうち、肉に豊富な「うまみ」を感じる遺伝子が機能を失っていた。味覚が変化したことで、手に入れやすい竹を主食に変えた可能性があるという。
ジャイアントパンダは一度に生まれる子どもが少なく、野生では四川省の山間地に約2500?3000頭しかいないと推定される。今回の分析では、遺伝的な多様性は残っていることがわかり、勢力回復が不可能な状態ではないという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091214-00000882-yom-sci
