「家族にきれいな海を見せたい」という一念で、世界で初めて養殖サンゴの移植と産卵に成功した男がいる。その金城浩二さん(40)をモデルにした映画「てぃだかんかん 海とサンゴと小さな奇跡」(李闘士男監督)が全国で公開中だ。沖縄在住の金城さんは、映画を見て「自分一人でがむしゃらにやってきたつもりが、多くの人に支えられていたんだなと気づかされた」と感謝する。
妻の美佐江さんと飲食店を経営していた金城さんは平成10年、エルニーニョ現象の影響で沖縄のサンゴが白化現象に見舞われ、死滅しつつあることを知り、店を閉めてサンゴの養殖に人生をかける決心をする。
映画では、金城さんをお笑いコンビ、ナインティナインの岡村隆史(39)が演じている。「恥ずかしいことに、それまで金城さんのことは知らなかった」という岡村は、バラエティー番組がきっかけでダイビングを趣味にしているが、「海をきれいにする、というとてつもないことを一人でやっていこうというのはすごい。僕もきれいな海に潜りたいし、何かお手伝いができればいいな、と思います」と笑顔を見せる。
時に金城さんを叱咤(しった)激励しながら支え続けてきた美佐江さんの存在も大きい。
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