世界各地で異常気象による被害が広がっている。観測史上最もひどい猛暑となったロシア西部では森林火災が収まらず、中国では豪雨に伴う洪水被害が南部から東北部に拡大、パキスタンも1929年以来最悪の水害に見舞われた。一方、現在冬季を迎える南米各地にも記録的寒波が襲った。
≪24万人消火活動≫
首都モスクワ市周辺を含むロシア西部で、7月下旬から森林や泥炭地の火災が深刻化し、住民ら約30人が死亡、約1200戸が全焼した。史上最悪の猛暑と日照り続きによる乾燥が原因で、連邦政府の打つ手も限られているのが実情だ。
「住宅は建て直す。約束する。心配は無用だ」
プーチン首相は7月30日、ジーパン姿で西部ニジェゴロド州の被災地を慰問した。連邦政府は緊急支援として50億ルーブル(約140億円)を拠出すると表明したが、モスクワ市を取り囲むモスクワ州でも火災が民家に近づいている。
火災は合わせて約800カ所で確認され、避難者は3千人を超えた。連邦政府は14の地方行政区に非常事態を発令、24万人を消火活動に動員している。
ロシアは今年、異常なまでの猛暑に襲われ、モスクワでは7月下旬、観測史上130年で最高となる38・2度を記録した。
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