病原細菌ファイトプラズマ―園芸品種に応用期待・東大
植物の病原細菌「ファイトプラズマ」に感染したペチュニアの花びらやがく、めしべが葉のような形に変わるのは、それぞれの器官の形成に不可欠な遺伝子の働きが抑えられてしまうのが原因と分かった。東京大大学院農学生命科学研究科の院生姫野美沙子さんと難波成任教授が10日までに英科学誌プラント・ジャーナル電子版に発表した。
抑制の詳しい仕組みは、遺伝子のDNAを設計図としてたんぱく質が作られる過程で、情報伝達を担うリボ核酸(RNA)の機能を阻害する形であることも判明。
ファイトプラズマはイネなどの穀物や野菜が感染した場合は成長が妨げられるが、園芸植物の場合は緑の花が咲くアジサイや小さな鉢で育てられるポインセチアなど、珍しい品種の開発に結び付くことがある。ファイトプラズマが植物の遺伝子を制御する仕組みを人為的に再現できれば、品種改良に役立つという。
ファイトプラズマは植物の茎に寄生し、セミの仲間の「ヨコバイ」などの虫が茎の汁を吸うと、今度は虫に寄生。虫が別の植物の汁を吸うと感染が拡大する。ファイトプラズマが花やめしべを葉に変えるのは、開花して枯れるのを遅らせ、できるだけ長く虫に汁を吸わせるためと考えられるという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110910-00000090-jij-soci
